この点はライプニッツも同様であった。しかし同じく偉大な論理学者・数学者であったかれは、デカルトとは少し違っていた。かれは完全なものとして考えられた神の概念が、最大数のような矛盾を含まないかどうかを問題にした。そして神の概念が矛盾を含まないことを論証する。(『パラドックス 論理分析への招待』中村秀吉)