死の恐怖を征服するもっともよい方法は――少なくとも私にはそう思われるのだが――諸君の関心を次第に広汎かつ非個人的にしていって、ついには自我の壁が少しずつ縮小して、諸君の生命が次第に宇宙の生命に没入するようにすることである。(「いかに老いるべきか」バートランド・ラッセル:中村秀吉訳)『ちくま哲学の森 1 生きる技術』鶴見俊輔、森毅、井上ひさし、安野光雅、池内紀