なお、四姓の原語はヴァルナといって「色」を意味し、もともとは白色のアーリヤ人とそうでない非アーリヤ人を区別するために用いられたことばである。(『仏教とはなにか その思想を検証する』大正大学仏教学科編)

仏教
 一般的に、運動している物体や、相互作用する物体の場合、エネルギーと質量は比例しません。E=mc²は、まったく成り立たないのです。(『物質のすべては光 現代物理学が明かす、力と質量の起源』フランク・ウィルチェック)
 知識が前に進むのを止めようとしても無駄だ。知っているより知らない方がいいということは決してない。――エンリコ・フェルミ
(『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由 フェルミのパラドックス』スティーヴン・ウェッブ)
 われわれ文明人の宗教にとつては第一義的に重要なものは教義であり、内的な信仰ないし【さとり】にあるのであるが、古代人にとつては逆に社会的歴史的に伝統化された儀式そのものに最大の意義があるのである。(『宗教批判 宗教とは何か』柳田謙十郎)
 彼ら(※キリスト教徒)は、誰が一太刀で体を真二つに斬れるかとか、誰が一撃のもとに首を斬り落とせるかとか、内蔵を破裂させることができるかとか言って賭をした。(『インディアスの破壊についての簡潔な報告ラス・カサス染田秀藤訳)

インディアン
 怒りとは人生を破壊する炎です。炎を消すためには水が必要です。(中略)怒りは思わぬ、ささいなことで点火されるので、日頃から心の井戸に水を溜めておくことが賢明です。(『怒り 心の炎の静め方ティク・ナット・ハン

仏教
 卑弥呼は「鬼道」を事とし、「男弟」がこれを補佐し、「婢千人」がその周辺に侍(はべ)るばかりでなく、「宮室・楼観・城柵、厳かに設け、常に人有り、兵を持して守衛す」るまさに初期王権の王者であったといってよい。(『古代日本のこころとかたち』上田正昭)
 立てた途端に終わっている問いは、本当は問いではない。(『哲学、脳を揺さぶる オートポイエーシスの練習問題』河本英夫)
法華経』はそれぞれの章で、また一つの章のなかでも異なった場面で、歴史的次元と本源的次元のあいだを行ったり来たりしている。(『法華経の省察 行動の扉をひらくティク・ナット・ハン

仏教
「頑張らない介護」こそ、私のめざすところです。(『カイゴッチ 38の心得 燃え尽きない介護生活のために』藤野ともね)

介護
 さいしょは吉田新聞にしよーとおもったけど、元気が出るよーに、ファイト新聞にきめました。よんだ人から、ほめられたり、えがおではなしをしてくれたら、わたしも元気になりました。(『宮城県気仙沼発! ファイト新聞』ファイト新聞社)
「さようなら、とこの国々の人々が別れにさいして口にのぼせる言葉は、もともと「そうならねばならぬのなら」という意味だとそのとき私は教えられた。「そうならねばならぬのなら」。なんという美しいあきらめの表現だろう。(『遠い朝の本たち』須賀敦子)
 日本における自動車通行のもっとも特徴的な点も一言にしていえば、歩行者のために存在していた道路に、歩行者の権利を侵害するようなかたちで自動車の通行が許されているという点にある。(『自動車の社会的費用』宇沢弘文)
「人はその性格と現在とによって世界を構築する」。極楽浄土への憧憬を吐露する多くの文献を繰りながら、右の句が私の裡(うち)に生まれ確かめられて、ほぼ動かしがたいものとなった。(『大乗とは何か三枝充悳

仏教
 休日の通りは、当然ながらいつもの水曜よりずっと車が少なかった。ほとんどの店は閉まっている。多くの人は頭痛と新しい後悔とともにまだベッドの中だ。(『荒ぶる血』ジェイムズ・カルロス・ブレイク)
「だったら、スターリンからも許可状をもらってるんだろうな? 自分のケツを拭く権限を与える許可証とか?」(『卵をめぐる祖父の戦争』デイヴィッド・ベニオフ:田口俊樹訳)
 今日この世界は、何人の安全も保障していない。戦争は数多く発生しているし、暴力行為はあとを断たない。われわれには危険がないと、あえて断言できる人がいるだろうか。(『民間防衛 あらゆる危険から身をまもる』スイス政府編)
 科学の奇跡と出会うまで、ぼくの世界を支配していたのは魔術だった。(『風をつかまえた少年 14歳だったぼくはたったひとりで風力発電をつくった』ウィリアム・カムクワンバ、ブライアン・ミーラー)
 映画は確実にテレビに喰われ始めていた。劇場へ行く観客が減っているのだ。全盛期の昭和33年に年間11億2700万人を数えた映画館入場者数は、36年には8億6300万人へと激減していた。(『ナベプロ帝国の興亡』軍司貞則)
【「経済の本質」から言って、物価が上がらない最大の原因は、労働者の賃金が上がらないところにあります】。私は「この本質」が、他のあらゆる経済理論に対して優先されるべきであると確信しています。(『騙されないための世界経済入門中原圭介
 大恐慌が起こった1930年代でも、ペストが大流行した14世紀でも、もっと昔の氷河時代でもいい。どの時代に戻っても、概して人の一生は今より短く、野蛮で過酷なものだったし、未来を読むことも容易ではなかった。(『最悪期まであと2年! 次なる大恐慌 人口トレンドが教える消費崩壊のシナリオ』ハリー・S・デント・ジュニア)
 私たちはけっして木を見つめません。あるいは見つめるとしても、それはその木陰に坐るとか、あるいはそれを切り倒して木材にするといった利用のためです。(『瞑想と自然J・クリシュナムルティ:大野純一訳)

瞑想
 今日では企業が私たちの生活を支配している。何を食べるか、何を見るか、何を着るか、どこで働くか、何をやるかは、企業が決めているのだ。私たちは企業の風土、それが生み出す風景やイデオロギーに、否応なく取り囲まれている。(『ザ・コーポレーション』マーク・アクバー、ジョエル・ベイカン、ジェニファー・アボット)
 日本に対する海外の声は「世界一の金融資産がありながら、自分の国のために自分のカネを使わない。自らデフレをやって経済を小さくし、海外にカネをばら撒いている愚かな国だ」ということだ。(『消費税は0%にできる 負担を減らして社会保障を充実させる経済学』菊池英博)
 近年のわが国では、デフレ・ギャップの形で、年々、400兆円以上もの潜在実質GDP(90年価格評価)が実現されえずに、空しく失われ続けているのである。(『政府貨幣特権を発動せよ。 救国の秘策の提言』丹羽春喜)
 おれはすわったまま頭を膝につけて〔パターンが発火〕思考を集中させ、じっさいには見えていない左目を通してパッチがおれに見せつづけている共鳴と関係性〔パターンが発火〕のすべてに対処しようとした。(『ひとりっ子』グレッグ・イーガン)
 かつて、出来事は突然出現した。今日、出来事は出現させられる。つまり、つねに事実上の人工物として、メディアの諸形態の変装として、出現するのだ。(『透きとおった悪ジャン・ボードリヤール
 むしろオリジナルどころか、そのオリジナルの直接の複製すら存在しないのである。いやそれどころかオリジナルの複製の複製すら、というかオリジナルの複製の複製の複製ですら存在しないのである。(『捏造された聖書』バート・D・アーマン)

キリスト教
「自動車を発明したのはヘンリー・フォードじゃない。だが、彼は大量生産を発明した」(『キリング・フロアーリー・チャイルド
 そうだ。思想だ。それを確立させねばならん! それが形成されるべき場において。すなわち、究極において、その所有者と目(もく)される人間のうちに、それは確立させねばならん。(『ダッチマン/奴隷』リロイ・ジョーンズ)
 スタークとイアナコーニは、世俗化論一般を批判する際に、宗教に市場経済モデルを適用して、制度宗教を宗教企業、信者を宗教消費者ととらえる。(『現代社会とスピリチュアリティ 現代人の宗教意識の社会学的探究』伊藤雅之)
 危機は国家経済、そして社会の中にあるとわたしたちは考えるのですが、実は私たちの内部にあるのです。危機は外部にあるのではなく、まさに内部にあるのです。が、わたしたちはそのことに直面したがりません。(『英和対訳 変化への挑戦 クリシュナムルティの生涯と教えJ・クリシュナムルティ:柳川晃緒訳)
 科学的な見地としては、自由意思はおそらく“ない”だろうといわれています。(『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?池谷裕二

脳科学
 科学者は、体験談を証拠とはみなさない。(『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』スーザン・A・クランシー)
 嘘で得られたものは一時的な猶予(ゆうよ)にすぎない。(『グラーグ57トム・ロブ・スミス
 その大きな重要な点しかもはなはだしばしば論議されている疑問とは次のことです。
 生きている生物体の空間的境界の内部で起こる時間・空間的事象は、物理学と化学とにおいてどのように説明されるか?
(『生命とは何か 物理的にみた生細胞シュレーディンガー:岡小天、鎮目恭夫訳)
 思想は一面で単純化されることを嫌う。思想のいのちは、概念をモザイクのように組み換える点にあるのでなく、思想家が彼の生の中でそれを組み換えることを促された、そのプロセスにあるからだ。(『現代思想の冒険』竹田青嗣)
 癒しという言葉が活字メディアに登場した時代は、10年ほど前に遡る。(中略)
 同時に、スピリチュアリティという言葉も用例を調べると出現の時期はほぼ同じだ。(1997年から増え始めている)
(『霊と金 スピリチュアル・ビジネスの構造』櫻井義秀)
 ふたつの回路とは「考えること」と「感じること」、「知性」と「感性」、「客観的な分析」と「主観的な洞察」だ。(『クラズナー博士の あなたにもできるヒプノセラピー 人生を成功に導くための「暗示」の作り方』A・M・クラズナー)
「ろくでなしは、はじめたことを終わらせた例(ためし)がない」(『守護者(キーパー)グレッグ・ルッカ
 消費税の滞納者が急増した1998年という年は同時に、この国の年間自殺者が初めて3万人を超えた年であったという事実を、とりあえず知っておいてもらいたいと思う。(『消費税のカラクリ』斎藤貴男)
 綾瀬アジトの摘発によって、革マル派のなかに「JR委員会」という組織が存在することも明らかになった。そして、このJR委員会に所属する約150人のメンバーが「マングローブ」というコードネームで呼ばれていたのだ。(『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』西岡研介)
 謀略外交で有名な19世紀フランスの外交官タレーランは、「愛国心は悪人の最後の逃げ場」と述べたというが、それは現代にも当てはまる。(『北方領土 特命交渉』鈴木宗男、佐藤優
 よくいわれているように、この謎は日米安保のアナロジーで解ける。地球防衛軍はウルトラマンに活動拠点(基地)を提供し、自らは後方支援の役に徹する。つまりウルトラマンとは在日米軍みたいなものなのだ、と。(『たまには、時事ネタ』斎藤美奈子)
 孤立が続くと、それが心持ちの一部になる。やがて異質なアイデアを受け入れたくないとさえ思うようになる。この話は日本人にはなじみのあるものではないだろうか。(『「ジャパン」はなぜ負けるのか 経済学が解明するサッカーの不条理』サイモン・クーパー、ステファン・シマンスキー)
 おそらく教育者が直面しなければならない最大の困難は、より広く深い教育に父兄が無関心なことだろう。父兄のほとんどは腐敗した社会での立派な地位を児童に確保させる表面的知識を養わせることにしか関心がない。(『未来の生J・クリシュナムルティ:大野純一訳)
 タバコの勝利には目を見張るものがあるが、その主成分ニコチンは決して世界一普及したドラッグではない。第3位なのだ。アルコールが2位、カフェインが1位である。(『ドラッグは世界をいかに変えたか 依存性物質の社会史』デイヴィッド・T・コートライト)
 47人のキリシタンたちは大きな声で聖母マリアを称え、火の中でも決して身体を曲げたり、悲鳴をあげたり苦痛の表情を浮かべることなく、毅然(きぜん)として刑に耐えた。(『殉教 日本人は何を信仰したか山本博文

キリスト教信仰
 戦争理解するにはそれをコンテクストに当てはめて考えることが必要になってくる。軍事史と言うのは歴史のコンテクストの中の一部なのだ。──ジェレミー・ブラック、2004年
(『戦略の格言 戦略家のための40の議論』コリン・グレイ)
 アメリカの哲学者ジョン・デューイがかつて書いたように、「科学は意味を【叙述し】、芸術は意味を【表現する】」。科学は前提を【明確にし】、芸術は感情を【顕現する】。(『二十世紀文化の散歩道』ダニエル・ベル:正慶孝訳)
 マニラでは軍楽隊が小野田を送り、羽田ではわずか一本のラッパだけが彼を迎えた。両国政府の、小野田に対する考え方の差が、そこに表われていた。(『小野田寛郎の終わらない戦い』戸井十月)
 初年兵時代、弾傷が軽いと度胸がついて勇敢になるが、傷が重いと臆病風にふかれると古兵に聞いたことがあった。(『小野田寛郎 わがルバン島の30年戦争小野田寛郎
 釈迦の非我説は、詳しくは五蘊(ごうん)非我説といいます。(『仏教の謎を解く宮元啓一

仏教
 われわれに〈いま〉起きているものは、じつは過去──この過去には、ほんの一瞬前に現在であった過去も含まれる──に基礎をおく自己(セルフ)という概念のうえに起きていることなのだ。(『デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳』アントニオ・R・ダマシオ)

脳科学
 化学を英語でケミストリー(Chemistry)というのが、この語源となっているのが錬金術を英語で指す言葉のアルケミー(Alchemy)なのである。近代になるまで化学と錬金術は同一視されていたのだ。(『世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本』一条真也監修、クリエイティブ・スイート編)
 たましいの【自然な】動きはすべて、物質における重力の法則と類似の法則に支配されている。恩寵だけが、そこから除外される。(『重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄シモーヌ・ヴェイユ
 諸君、幸徳君らは時の政府に謀叛人と看做されて殺された。諸君、謀叛を恐れてはならぬ。謀叛人を恐れてはならぬ。自ら謀叛人となるを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀叛である。(徳冨蘆花)
(『日本の名随筆 別巻91 裁判』佐木隆三編)
「会議にはいつだって議題がある。そしてその議題はいつだって書類にしたためられる。なんにでも書類はつきものなんだ。軍用犬のドッグフードをべつのものに替えたいときだって、47回会議をやって、47枚の書類が作成される」(『前夜リー・チャイルド
 一般に、一つの相から別の相に物質や系のグローバルな状態が変ることを相転移と呼びます。相転移は不連続的に突然おきるのが普通です。氷を暖めて水にする時には摂氏零度で氷が急に溶けて水に移ります。(『生命を捉えなおす 生きている状態とは何か』清水博)
 そう、球面上には交わらない直線はないのである。さらにここでは、三角形の内角の和は180度を超える。(『相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学 アインシュタインと膨張する宇宙アミール・D・アクゼル:林一訳)

アインシュタイン
「理」は「筋が通っていること」で「正しさ」や「誠実さ」を表わし、古来の徳目である「義」や「誠」に通じており、利益を意味する「利」よりも格が上である。(藤原肇)
(『ジャパン・レボリューション 「日本再生」への処方箋正慶孝藤原肇
「若いうちに古典を読むべきだ」とも、「古典の良さは経験を積まなければわからない」とも言われる。どちらもそれなりに正しいのだろうが、もっと本質的なことは「古典はわかる必要がある時代と場所でしか理解されない」ということである。(『書物の運命池内恵
 彼(マイケル・スモレンスキー)によると、心臓疾患による突然死が多いのは午前7時から10時までだということです。朝方に激しい運動をするのは、結構、危険が伴うようです。(『心臓は語る』南淵明宏)
 したがって、すべての神学にとっての問題は、それが合理的に納得されるためにはこの意味はいかに解釈されるべきか、ということである。(『職業としての学問マックス・ウェーバー:尾高邦雄訳)
 ロンドンの人々は、19番のバスを1時間も待った挙げ句、一度に3台もやってきた、とよく不満を垂れる。地震もそうなのだ。地震はまとまって起きるのである。(『歴史は「べき乗則」で動く 種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学マーク・ブキャナン
 人間が言葉を失ったときには、だれでもが、「コミュニケーションがいちばん大切だ」ということに気がつくのですね。(『紙屋克子 看護の心そして技術/別冊 課外授業 ようこそ先輩』NHK「課外授業 ようこそ先輩」制作グループ、KTC中央出版編)
「精神の異常」は、けっしてある個人ひとりの中での、その人ひとりにとっての異常としては出現しない。それはつねに、その人とほかの人びととの間の【関係の異常】として、つまり社会的対人関係の異常として現れてくる。(『異常の構造』木村敏)
ダレール●わたしたちは人道を最優先していて、そのように振る舞ってはいます。しかし、実際にはサハラ以南のアフリカを援助するためにわたしたちが犠牲を払うことは、まったく優先されていないのです。(『ロメオ・ダレール 戦禍なき時代を築くロメオ・ダレール伊勢崎賢治

ルワンダ
 複雑さが増すときにこそ、明晰さと判明さへの要求も増す。(『資本主義に徳はあるかアンドレ・コント=スポンヴィル
 アメリカの評論家すらもが、テロリストの攻撃は、かなりの程度アメリカ自身の外国での行動の結果であったと述べているが、それは、軍事面ばかりか、大多数の国々に対する財政的な圧力を通じての行動を指している。(『超帝国主義国家アメリカの内幕』マイケル・ハドソン)

国家
「ズキン、ズキンとするのは痛いけれど、私にはそれが、建築現場の槌音のように感じるのです。ズキン、ズキンとくるたびに、私の壊(こわ)れた体が健康な体へと生まれかえさせて頂(いただ)いている。(『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 若き医師が死の直前まで綴った愛の手記』井村和清)
 痴呆を生きる者も、その家族も、逃れることのできない現在と、時間の彼方に霞んで見える過去とを、いつも往還している。今を過去が照らし、過去を今が彩(いろど)る。(『痴呆を生きるということ』小澤勲)
「未解決問題があるかぎり、科学は生気に満ちている。問題の欠乏は科学の死を、すなわち独自の発展の停止を意味する」ヒルベルト(『新装版 数学・まだこんなことがわからない 難問から見た現代数学入門吉永良正

数学
 主観的真実に固執するものは常に自己神化に終る。「教会」と「党」とは常に異物を排泄して健康を維持する有機体に似ている。(『正統と異端 ヨーロッパ精神の底流』堀米庸三)

異端
「私は、軍のチェコ侵入に反対しただけなんだ。それで、共産党から除名されたが、私の魂は共産主義者なんだ。自分自身の魂を裏切るわけにはいかんだろう」(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実米原万里
 男が言うには、戦争に行って生きて帰ってきた人間の魂は皆死んでしまっており、その魂の死を断固として拒んだ勇敢な人間たちは皆肉体が死んでしまったのだそうだ。(『増大派に告ぐ』小田雅久仁)
【一説にはGDPの4倍近い金融資産が世界中を乱舞していると言われています。これは従来の経済学の範疇になかったことです】。(『大恐慌入門 何が起こっているか? これからどうなるか? どう対応すべきか?朝倉慶
 君たちはなぜ教育されているのだろう?(『英知の教育J・クリシュナムルティ:大野純一訳)
 最近のブラックホール研究は、ブラックホールの意外な面を暴き出してきた。ブラックホールこそは莫大な電磁波その他の形のエネルギー供給源であり、宇宙が現在の姿になるために多大な貢献をしてきたらしいのである。(『ブラックホールを見る!』嶺重慎)
 不可触性の不当、不正義、不平等、非合理を真に憎んだガンジーは、一方であくまで敬虔無比なヒンズー教徒であり、カースト制を否定しなかった。いやむしろ、その存在をインド社会の中心的柱として肯定(こうてい)した。(『不可触民 もうひとつのインド山際素男
 さらに興味深いことに、歩くことを想像すると歩行時の脳活動に近い活動分布を示すことがわかりました。(『脳から見たリハビリ治療 脳卒中の麻痺を治す新しいリハビリの考え方』久保田競、宮井一郎)
 かつて、宗教学を専攻する先輩に、印哲は初めから仏教をよいもの、価値あるものとして扱っていて、方法論上の反省が足りない。宗教学は、まず方法論の自覚から出発するのだ、と指摘されたことがあった。(『仏教は本当に意味があるのか竹村牧男

仏教
 君は忿怒佛のように
 今こそ
 怒らねばならぬ
 怒れ 怒れ
 怒って 怒って 地上をのたうち回れ
 虐げられた難民
 苦しむ衆生のために(「君は忿怒佛のように」)
(『わたしのリハビリ闘争 最弱者の生存権は守られたか多田富雄

リハビリ
 その村上先生に宇井(伯寿)先生が会われた時に、村上先生はこういわれた、「えっ。君は本を読むのに火鉢を置くのか」。つまり、本を読むというのは修行なのです。それを横に火鉢を置くなんて、そんなだらけたことはけしからんというのですね。(『ブッダ入門中村元

ブッダ
 オーケストラを教えていても、できる子が間違えると怒る。それから二度目に弾けると怒る。最初からなぜそのようにやらないのか、と。(『齋藤秀雄・音楽と生涯 心で歌え、心で歌え!!』財団法人民主音楽協会編)
 亡くなる前日、ニザールは小鳥を逃がしてやった。「小鳥の母親が、子どもがいなくなって悲しい思いをしているといけないから」と言って。(ニザール・エイデ、15歳)
(『シャヒード、100の命 パレスチナで生きて死ぬこと』アーディラ・ラーイディ/イザベル・デ・ラ・クルーズ写真:岡真理、岸田直子、中野真紀子訳)

パレスチナ
「一番大きな問題は私たちのこの悲劇には名前がついていないことです。世界の注目どころか、国内でも無視され切り捨てられている」(『終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ木村元彦
 自由を制止する言葉は撃ち抜け。(『荒野の庭』言葉、写真、作庭 丸山健二
 テンプル・スクエアで真面目な若い宣教師たちが配っている教会の印刷物には、ジョセフ・スミス――いまも、教会の要となっている人物――がすくなくとも33人の女性、おそらく48人ほどの女性と結婚したという事実にはまったく触れていない。(『信仰が人を殺すときジョン・クラカワー:佐宗鈴夫訳)

宗教モルモン教信仰
 相対性理論では唯一の絶対時間なるものは存在しない。(『ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまでスティーヴン・ホーキング:林一訳)

ビッグバン
「展開の果てしなき可能性、それこそが無限だと考えるのです」(『無限論の教室野矢茂樹
 諸葛孔明も立派な政治家ではあったが、戦争はどちらかといえば下手であった。(『雍正帝 中国の独裁君主宮崎市定

中国
 したがって数字の0は数の起点では「なにもない」の意味ですが、「無限の数」も包含する、あるいは意味する数であるといわなければなりません。(『人間ブッダ田上太秀

ブッダ仏教ゼロ
 テレビが小さいウソを認めるのは、デカいウソを押し通すための一種のフェイントなわけだ。(『テレビ救急箱小田嶋隆
 我々はみな、ひとりひとりが、自分が自分のあり方として想像したもの、そして相手から想像されたものとして存在している。(『ジェノサイドの丘 ルワンダ虐殺の隠された真実フィリップ・ゴーレイヴィッチ:柳下毅一郎訳)

ルワンダ
 周知の通り、彼は、絶えず献身的な若い女性に取り巻かれていた。彼は、彼女らを自分のベッドで寝させるのが習慣となり、彼を暖めるために、服を脱いで彼の裸体に身体をぴったり寄せて寝るよう要求した。(『ガンジーの実像ロベール・ドリエージュ今枝由郎訳)

ガンディー
 われわれにそのような手段が豊富にあるわけではない。方法はただ一つしかない。それは消極的抵抗である。(※白バラのビラIII)
(『「白バラ」尋問調書 『白バラの祈り』資料集フレート・ブライナースドルファー編:石田勇治、田中美由紀訳)
松山●わたくしの見るところでは、『大智度論』の作者とされる龍樹や『法華経論』の作者とされる世親は、ともに大学匠でありながら、『法華経』の本質を掴んでいません。(『蓮と法華経 その精神と形成史を語る松山俊太郎

仏教
 いろいろな徴候から、晩飯を食うのもあと千回くらいなものだろうと思う。といって、別にいまこれといった致命的な病気の宣告を受けたわけではない。72歳になる私が、漠然とそう感じているだけである。(『あと千回の晩飯山田風太郎

生死
「間に合う」から外れると、間が抜けて、「間抜け」になります。「間抜け」な状態は運を落とします。間に合っていれば運がいいのです。間に合うには、いつも我が身を「間の中」に入れておくようにすることです。(『運に選ばれる人  選ばれない人桜井章一
 アインシュタイン自身はけっして実験をしなかった。(『内なる目 意識の進化論ニコラス・ハンフリー:垂水雄二訳)

認知科学
 彼らは二言めには「オウム」という単語を繰り返した。「オウムの例もありますから」という、この12文字が、あらゆる過剰な取材と失礼な報道を免罪する魔法の呪文だというみたいに。(『テレビ標本箱小田嶋隆

テレビ
 問題は、人間の頭脳はまるで同じ曲を何度も流しているレコードのように、古い習慣の中で働き続けているということです。その雑音(習慣)が鳴り続けている間は、何も新しい曲を聴くことができません。(『英知の探求 人生問題の根源的知覚J・クリシュナムルティ
 中国が欲しがっている80キロレール(1メートルにつき80キログラムの重量に耐えるレール)は、日本の新日鉄にしかつくれない。世界最大のアルセロール・ミタルではつくれないのだ。(『無法バブルマネー 終わりの始まり 「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学松藤民輔
 何より驚かされるのは、彼がこの時期、一行も本を読まず、一行も文章を書かなかったことだろう。1766年、サンクトペテルブルグに戻ってまもなく視力を半ば失ったオイラーは、1771年、白内障の手術に失敗してからはまったく目が見えなかったのだ。(『新ネットワーク思考 世界のしくみを読み解くアルバート・ラズロ・バラバシ:青木薫訳)

ネットワーク科学